粋な中年を目指したい日記

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とよた真帆のネコ学…ネコをあがめた日本人

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NHK 極める!
とよた真帆のネコ学 「ネコをあがめた日本人」

 

管理人より…
過去3回に渡って猫を語ってきたが今回で終了… ”猫の手も借りたい” …というように「何の役にも立たない猫」ということわざまで作られてしまった。
犬は飼主が愛情を注げば答えてくれる…しかし猫は??
犬は飼主が帰ると出迎えてくれる…しかし猫は??
犬は人間の役に立つ…しかし猫は??
盲導犬はいるが…しかし盲導猫は??
警察犬もいた…しかし警察猫は??
…まだまだありそうだが…このくらいにしておこう…しかし理屈ではない…猫が好きなんです!!

 

なぜ招き猫??
日本人と猫の歴史

台東区今戸にある今戸神社には、2体の巨大な招き猫があります…今戸は古くから焼き物の産地、江戸時代には招き猫が盛んに作られていました。

そては、…浅草に住んでいたおばあちゃんが貧しくて猫を手放さざるを得なくなってしまいます…するとその猫が夢見に立って「私の姿を今戸焼の人形で作って供えてくれたらご利益がありますよ」と、猫が言ったのです。

老婆は、そのお告げに従い猫の人形を作りました…それを浅草寺の参道で売出したところ大評判になり、お金に困らなくなったのです。

今戸神社の招き猫は、よく見るとペアになっています…そのわけは、実はここ縁結びのご利益があると名高い神社、…福を呼ぶ招き猫、そもそも猫はなぜ片手を上げているのでしょうか?

中国には、「猫面を洗いて耳をすぐれば、すなわち客至る」(『西陽雑俎』より)という古事があります。…猫が顔を洗う時、前足が耳より上に上がると客が来るという意味です…手を上げた猫の仕草が客を招くと考えられたのです。

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手の上げ方にも意味が込められています…左手を上げると客を呼び…右手を上げると金運を招くとされているのです。



猫は日本に
いつぐらいに入ってきたのか

猫が広く飼われ始めたのは4000年前の古代エジプト、エジプトでも猫は神聖な動物とされていました。

ライター 岩田麻美子さん
「古代のエジプトでは、猫は太陽神ラーの神様というふうに祀られていたという歴史があります。猫の目は暗い所で光ります…それがエジプトの人たちにとっては真っ暗な夜でも太陽神が現れたと解釈されて崇められたのです」

古代エジプト人が飼っていたのは、リビア山猫を家畜化したもの…当時、神聖な猫は国外への持ち出しがかたく禁じられていました。…しかしローマ帝国の攻撃を受け、エジプトの王朝が滅亡すると猫はヨーロッパ各地に広がります。

そしてインド、中国へと遥かな道のりを経て日本へと伝えられたのです。

ライター 岩田麻美子さん
「猫が日本に来たのは奈良時代、仏典が入ってくるのと同時です…仏典をネズミも害から守るために船で一緒にやってきたのです」

奈良時代、猫は遣唐使船に乗り、やってきたのです。



日本人と猫の歴史

ライター 岩田麻美子さん
奈良時代当時、猫は数も少なかったし、とても貴重な動物でした…ですから紐でつないで室内で大切に育てられたのです」

ネズミを退治する為に日本にやってきた猫ですが平安時代になると天皇や貴族の間でペットとして可愛がられるようになったのです。

平安時代に書かれた源氏物語にも猫が登場する場面があります…紐につながれています。(下記画像)物語では猫がきっかけで恋が芽生える設定になっています。

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鎌倉時代になると貴族以外の人にも飼われ始めました…庶民の暮らしを描いた『石山寺縁起』ここに描かれている猫も家の柱につながれています。…猫をつないで飼う習慣は、江戸時代初期まで続きました。

時は下って江戸幕府が開かれる前年、京都であるお触れが出されます…「猫の綱を解き放し飼いにせよ」という高札が立ったのです。

しかし、なぜ猫を放し飼いにする必要があったのでしょうか?…それはネズミ退治のためなのです…猫にも仕事をさせようと考えたのです。…平和な時代になり人口が増えるとネズミの害も増えたのです…そして猫は、ネズミ捕りという職業を得たのです。

江戸時代になるとネズミ除けになると評判の猫絵を描く殿様まで登場します…苦しい財政を猫絵を売って支える新田岩松家の殿様です…江戸時代、群馬は養蚕が盛んでした、カイコの天敵がネズミ、しかし庶民が高価な猫を変えません…そこでご利益がある猫絵がありがたがられたのです。



海外の猫と日本の猫

中世ヨーロッパで猫は魔女の使いとされて忌み嫌われていた時代がありました…火あぶりなど大量に無残な虐殺行為がなされた歴史もあったのです。

日本も化け猫の伝説はありますが猫がいじめられる事はありませんでした…むしろ猫は、粗末に扱ってはいけない動物だと考えられ、ずっと大切にされてきたのです。…日本人と猫はお友達、猫が大好きなんですね。


 

 

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