粋な中年を目指したい日記

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伊丹十三監督「マルサの女」1987年の作品で美人を語る

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伊丹十三監督「マルサの女」1987年の作品にて…
美人を語る

国税局査察部(通称マルサ) に勤務する女性査察官と脱税者との戦いを、コミカルかつシニカルに描いたドラマ。…監督・脚本は伊丹十三

第11回日本アカデミー賞(1988年)において最優秀作品賞、最優秀主演女優賞(宮本信子)、最優秀主演男優賞(山崎努)、最優秀助演男優賞津川雅彦)、最優秀監督賞および最優秀脚本賞伊丹十三)を受賞し、主要部門をほぼ独占した。

実に面白かった…管理人が歴代邦画BEST10なるものを作ったら、間違いなく上位にランクインするだろう。

 

それでは本題の美人を語ろう

映画全般を通して主演、宮本信子の美を極力抑えて、ガサツ感を演出していた。…そこに絶妙のタイミングでしかもさりげなく、重要場面のポイントで、本来美人である宮本信子の美を差し込むのだ。

管理人は、会食の場で類似するような美人の共通点を見いだすことがある。
美人は無口である。…話し手が気持ちよくなるように小気味よい相槌を打つ…見ていて気持ちいいものだ。

しかし全体の会話の流れを常に把握しており、停滞気味な流れになると絶妙なタイミングで効果的な短い一言を発する。…まさに蜂の一刺しだ!

そして、その美人が発した一言に、その場の誰も気づかない内に停滞していた会話が良い方向に活発に動き出す。…管理人はそんな場面を何度も見た。

そんな女性は、大抵美人であり、スリムな体形を維持して、生き方自体がしなやかなのだ。…美人には美人であるための条件があるようだ。

 

映画の話に戻ろう

印象に残っているシーンは、主演の国税局査察官(宮本信子)の上司、査察部統括官の花村(津川雅彦)と摘発されるラブホテル経営者(山崎努)とのやり取り。

津川の ”どうやったらお金持ちになれるの?” の問いに山崎は…
山崎:「のどが渇いていてコップに、ポタ・ポタって水が溜まるんだけど…いつ飲む?」
津川:「・・・・・」
山崎:「一杯になる前に飲む…これ論外」
津川:「・・・・・」
山崎:「一杯になってから飲む…まだまだ」
津川:「・・・・・」
山崎:「一杯になってあふれ出たところを舐めるのさ」

…実に深い…この場面は映画終盤の国税局査察の場面に登場するので注目していただきたい。

先日、知人と伊丹十三監督作品の話でもり上がった。…「お葬式」、「たんぽぽ」、「マルサの女」…若くしてこの世を去った伊丹十三…実に残念である。

 

不可解な死

映画監督の伊丹十三が1997年12月20日、事務所マンションから転落死したという一報が、芸能界を震撼させた。
死因は自殺…しかし、関係者は ”自殺はあり得ない” …と口々に言う。

マルサの女」、「ミンボーの女」では、ヤクザによる民事介入暴力をとり上げた。
ミンボーの女」公開1週間後、伊丹十三は刃物を持った5人組の山口組系組員に襲撃され、重傷を負う。

伊丹十三のテーマへの探求が反社会的勢力、新興宗教団体などから、疎ましく思われていたことは確かだ。…それが現在でも ”不可解な死” …として伝えられてきている経緯だろう。…とにかく結果を恐れず、信念、正義を貫いた…本物の社会派の映画監督だったことは間違いない。

 

www.youtube.com

伊丹十三Wikipedia

伊丹 十三(いたみ じゅうぞう、1933年5月15日 - 1997年12月20日)は、日本の映画監督、俳優、エッセイスト、商業デザイナー、イラストレーター、CMクリエイター、ドキュメンタリー映像作家。

映画監督の伊丹万作は父。女優の宮本信子は妻。長男は池内万作(俳優)。次男は池内万平(伊丹プロダクション取締役)。ノーベル賞作家の大江健三郎は妹ゆかりと結婚したので義弟。ギタリストの荘村清志は従弟。料理通としても知られた。身長180cm。


生年月日
1933年5月15日

没年月日
1997年12月20日(64歳没)

 

 

 

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