NHK 極める！
とよた真帆のネコ学「ネコ社会の不思議なしきたり」
猫は、猫同士どのようにコミュニケーションをとっているのでしょうか？…極めるのは、6匹の猫を飼っている女優、とよた真帆、…100匹以上の野良猫が暮らす猫の島に向かいます。
今回の舞台は、玄界灘に浮かぶ相島（あいのしま）1キロ四方の小さな島で野良猫が沢山暮らしています…連絡船に揺られる事20分で猫の島に到着です。
指南役は、動物の生態学と遺伝学が専門の北九州市立自然史・歴史博物館 学芸員 山根明弘さん…猫の生態を調べるため相島の猫を研究しています。
人口、約400の相島、この島には100匹以上の野良猫が暮らしています…ネズミを取るために飼われていた猫の子孫で島の人から大切にされてきました。…この島では、30年以上に渡って猫の調査が行われており、世界有数の野良猫研究の場として知られているのです。
ノラネコ社会のしきたりとは…
下記画像は、よく見られる挨拶、右の鼻先を合わせて匂いを嗅ぎ合うのは、親しい猫同士の挨拶。…左の体全体をすり合わせる挨拶は家族の挨拶なんです…家族で互いの匂いを付けあい安心感を得ているのです。
猫は縄張りを大切にする動物、昼寝する場所も決まっています…。
ノラ猫たちの縄張り
相島には、野良猫の餌場が4つあります…山根さんが島の全ての猫の行動範囲を調べると野良猫たちは4つの餌場を中心にグループを作って生活している事が明らかになりました。
Aグループは、海岸を中心に島で一番大きなグループ、海から流れ着いた魚を餌にしています…Aグループの猫は警戒心が強く、すぐに逃げてしまいます。
続いて住宅街に住むCグループ、島の民宿近くに住み、宿の人から餌をもらって暮らしています…Cグループの猫は、飼いネコのように人なつっこいのです。（下記画像は、とよた真帆に群がる猫）
山根さん
「グループAの猫たちは、お腹がすいたからといって、グループB、Cなどに行って食べることはないのです…もし近づこうとすると追い払われてしまいます」
本来ネコは単独で生活する動物です…しかし、餌が十分に得られる相島では、互いに争う必要がないのです。そのため餌場を中心にグループを作り、別グループの餌場を利用しないようにしているのです。
縄張りの外側で
グループの違う猫が出会ったら？
実は、不要な摩擦を避けるためのルールがあるんです…曲がり角で立ち止まる猫、実はこれ他のグループがいないか確認しているところなんです…ネコも結構気を使っているのです。
ネコが体を壁や手すりなどに頭や体を擦りつけるのは、他の猫に存在を知らしているのです…決して頭が痒いわけではありません。…この行為は別のグループの猫との不用意な争いを避けるためにも重要な役割を果たしているのです。
匂いで何時、その猫が通ったかわかるので危険な接近を避ける事が出来るのです。…それでもバッタリ出会ってしまった時には、視線を合わせないようにしながらお互い立ち止まります…そしてどちらかの猫が動き出すまでじっと我慢、…疎遠な相手には無視を決め込むのがネコ社会のしきたりなのです。
餌場を拠点に集団生活を送っている
相島の猫たち…繁殖行動のしきたりとは？
下記の写真は、発情した1匹のメス猫に4匹のオス猫が求愛している様子です…ここにも序列のルールがあります…メスに一番近い位置にいるのが一番体の大きなオス猫、…強い順にメス猫の近くを確保する事が出来るのです。
しかし、生まれてきた子猫のDNAを鑑定してみると意外なデータが出ました…なんとグループ外の猫のDNAを持った子猫の方が倍の多さなのです。
実は、メス猫の発情は数日続きます…その間、オス猫はずっと包囲網を敷いてるんですが疲れてしまい、居眠りをしたりします…その隙をついてメス猫が包囲網を突破して他グループのオス猫と交尾するのです。
これはメス猫が優れた子孫を残すための本能なのです…近親交配を防ぐすべなのです。…これは世界的にも注目、評価された山根さんの大発見でした。
女優 とよた真帆
「シリーズ4回通して、いろんな先生方にお話を聞いて勉強してより猫に対する愛情が深くなりました…そしてもっと猫の性質を尊重して生活させてあげたいと思うようになりました」
管理人の一言
とよた真帆…大好き！！
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